失格⁉︎
1番にゴールテープを切ったはず。誰も僕の快走を止めることはできなかった。それなのにどうして?
アンパンの周りに壁ができていた。
みんなまだ、パンを取ることすらできていない。
ほら、やっぱり僕が1着じゃないか__。
勝利を確信しながら壁をすり抜けると、そこには【僕】がいた。
確かに「斉木真一」がいた。
そして誰かが言ったんだ。
「死んでる」
と。
土気色した変わり果てた僕。目を剥き、口から泡を吹き出して、グッタリと倒れている。
「そんな__斉木‼︎」
飛び出してきた間宮くん。
僕に、クラスの面白い出来事を漫画にして教えてくれた。
それを読むことで、僕は3年C組と繋がっていられた。
「一緒に思い出、作らないか?」
その言葉に惹かれ、僕は今日、クラスの一員となった。
決して忘れられない日となったんだ。
記憶は消えても、一瞬だけ思い出を感じることができたと僕はそう思う。
その僕が、猿とタヌキに運ばれていく。
僕は死んだんだ。
毒の入ったパンを食べて。
僕は。
死んだんだ__。



