「間宮旬が生き残るのに、賭ける」
__生き残る?
「俺はこの、樋口って女にするかな?15才には見えねぇくらいの美人だ。今のうちに味わっとくか?」
「__やめろ」
込み上げてくる怒りが、役立たずな足を動かした。
俺の髪を掴んでいた男が、その手を離して身を引く。
その後ろでは、ガスマスクの男たちが息を呑むのも分かった。
「大したやつだな。でも安心しろ、傷つけない」
ガスマスクの奥の目が笑った、ような気がした。
次の瞬間、俺は顔面を強打されて後ろに吹き飛んだ。
再び湖の底に沈んでいく__。
けれど男が放った最後の言葉だけは、水門のように広がっていった。
「殺し合うのはお前たちだからな」



