現実世界が最悪だと、夢の中でも最悪だった。


よりによって一番会いたくない楠葉と四葉が現れた。


2人は相変わらず綺麗でスタイルがよいい。


そんな中。濃い化粧をしたあたしが博正へ声をかけたのだ。


「今日の放課後あいてない?」


可愛い化粧をしてもらっていると思い込んでいるあたしが、ニコッとほほ笑んでそう言った。


次の瞬間、博正の表情が歪んでいた。


「お前、それ本気で言ってんの?」


まるで汚らわしい物でも見るような目。


あたしはその視線に身動きが取れなくなる。