お腹においしいものが入るにつれて、心から辛い出来事が消えて行く。


2人の陰口も、友人からの忠告も、気が付けば全部忘れて食べることに専念していた。


手と口元が油でベタベタになっても気にならなかった。


もっと楽になりたい。


その一心で食べ続けた。


気が付けば昼を過ぎていた。


部屋に持ってきていたお菓子は全部なくなり、お腹はパンパンに膨れている。


さすがに昼ご飯までは食べられそうにない。


それでもあたしは満足していた。


朝に比べれば心がとても軽くなっている。