加工アプリ

ミカの忠告は本物だったんだ。


あたしが見ていた2人の顔は、表面上だけの薄っぺらい物だったんだ。


2人にとってあたしはただの遊び道具だったんだ。


次々と色んな気持ちが湧きあがり、止まらなくなる。


悲しさと悔しさで、頭の中は大混乱している。


「あの顔で博正に声をかけて嫌われればよかったのに」


不意に、楠葉が真剣な口調になってそう言った。


その声は寒気を感じるくらいに冷たいものだった。


「本当だよね。あたしたちが雅と仲良くしてるのだって、博正と仲良くなりたいからなのに、あいつばっかり仲良くしてさ、おかしいよね」