そう思い、体を反転させた。


「だよね。メーク中も自分の顔全然確認しないんだもん。帰るまであのメークのままになると思ってたのに、残念」


四葉の声にまた動きが止まってしまった。


背中にジワリと汗が浮かぶ。


心臓がバクバクと早くなっていくのを感じる。


「それなら面白かったのにね。クラスメートたちの反応も見た? 雅の顔みてギョッとしてたよね」


「あはははは! 笑わせないでよ四葉」


2人の笑い声が響き渡るたび、あたしの胸には大きな亀裂が入って行く。