それはいつもと変わらない笑顔に見えるけれど、四葉の本心がわからなくて混乱してくる。


「博正に声をかける前に気が付いたから、大丈夫」


そう返事をしながらも、ミカに『気を付けた方がいい』と言われた事を思い出していた。


ミカは、2人とそんなに仲良くない。


あたしのが2人の事をずっとよく知っているはずだった。


それなのに、ミカからの忠告が気になって仕方なかった。


しばらくすると楠葉がメーク落としを持って来てくれたので、あたしはどうにかメークを落とす事ができたのだった。