「ちょっと、なに?」


そう言った時、ミカはトイレへと入って行った。


「鏡、ちゃんと見て」


ミカにそう言われてあたしは首を傾げた。


どうして鏡なんて確認しなきゃいけないんだろう。


そう思いながら鏡の前に立つ。


目の前にいたのは昨日と同じ可愛い子……ではなく、濃い化粧をした変な顔の女だった。


一瞬それが自分の顔だとは思えずに、キョトンとしてしまう。


「自分がなにされたのか、理解してる?」


ぼーっとしているあたしへ向けてミカちゃんがそう聞いて来た。


その言葉にハッと我に返る。