「昼休みに声をかけてみたらいいじゃん」


休憩時間中、四葉がそう言って来た。


「そうだね。昼休みなら沢山時間もあるもんね」


あたしはそう言って視線の端で博正を追いかけた。


今は友人たちと談笑している。


いつかその友人たちに、あたしが彼女だと紹介してもらえるかもしれない。


その時のことを考えて、頑張らないと。


「ちょっとメーク崩れたね。直してあげるから」


楠葉がそう言い、鞄からメーク道具を取り出して来た。