返事を打とうとしたけれど、指先が動かなくなってしまった。


せっかくメークまでしてくれたのに、デートだと思われていなかっただなんて言えなかった。


けれど、嘘をつくわけにもいかない。


あたしは結局2人に返事をすることなく、スマホをテーブルに投げ出したのだった。