「桜井君と仲良いの?」


「挨拶する程度だけどな」


博正はそう言い、片手を上げて桜井君に挨拶をした。


「こんな行列に並ぶなんて、すごいな」


桜井君はあたしと博正を交互に見てそう言った。


「今日は時間があるからな。それに、美味しいって噂だし、1度は飲んでみたいだろ」


「そっか。君たちは付き合ってるの?」


桜井君の質問に、あたしの心臓はドキンッと跳ねた。