そもそも博正は彼女を作る気がないと言っていたし、無理に彼女になる必要なんてどこにもなかった。


なんで今ままで気が付かなかったんだろう。


博正の加工をほどこしたあたしは、冷めた目で博正を見つめていた。


確かにカッコいいかもしれないけれど、どこにでもある顔だ。


サッカー部で活躍しているという肩書がなければ、特別には見えない。


それよりも、こっちの人たちの方がカッコよくなる可能性はあるんだ。


そう思い、あたしは一通のラブレターを見ていた。


2年生の先輩で、少しカッコいいと噂のある人から貰ったものだった。


今の状態じゃ到底あたしとは釣り合わないけれど、加工すればもっともっとカッコよくなりそうな先輩だ。