あたしでもメークをすればこれだけの反応がもらえるんだ。


初めて知ったことだった。


「どう? 可愛くなった気分は?」


四葉にそう聞かれて、あたしは「すごく恥ずかしい。でも……すごく気持ちいい」と、答えた。


「でしょ? 周りの反応もそうだけど、メークが上手にできた時なんて、本当に最高の気分なんだよ」


四葉の言葉にあたしは何度も頷いた。


今回は2人にやってもらったけれど、自分でメークをするのも楽しそうだ。


「あ、博正だよ」


楠葉にそう言われ、あたしは視線を向けた。


教室の中央で友人たちと会話をしている博正がいる。