悔しい、悔しい、悔しい、悔しい!


2人はあたしから博正を奪い取って、あたしの気持ちを踏みにじるつもりだ。


個室から出て冷たい水で顔を洗った。


あいつらのために流す涙があるなんて、悔しくてたまらなかった。


なにをされても泣かない強さが欲しい。


「絶対に許さない」


あたしは呟いてトイレを出たのだった。