「べ、別になにもしてないよ。朝起きたら痩せてただけ」


慌ててそう言うと、四葉が小さく笑った。


「そんなことあるワケないじゃん。ねぇ、楠葉?」


「そうだよぉ。あたしたち毎日ダイエットしてるもんね」


「そう……だよね?」


2人の言葉にあたしはうつむいた。


2人は毎日努力をしている。


その姿はあたしも見て来たから知っている。


1日でこれだけ痩せるなんてやっぱりおかしい。


「だけど、努力を隠そうとする雅も可愛いよね」


楠葉はそう言ったのだった。