あたしにこの眼鏡を進めてくれた、あの人で間違いない。


しかし、その人の格好は少し違った。


この眼鏡を買った時は店員らしくスーツ姿だったけれど、夢の中の男性は黄金色に輝く和服を身に着けていたのだ。


まるで神様だ。


そう思い、しばらく呆然として男性を見つめてしまった。


「その眼鏡、とてもよく似合ってますね」


そう言われて我に返った。