どこにも変わりは見られない。


「なんでよ……」


復讐日記を持つ手が震えた。


「またなにかあったの?」


花音にそう聞かれて、あたしは奥歯を食いしばった。


「……両親が死んだ」


「え?」


あたしの言葉に花音が目を見開いた。


「バイト先の人も通り魔に刺された。全部あたしがここに書いたことだよ!」


「なんで書いたことが戻ってきてるの? 日記をちゃんと書けば大丈夫なんだよね?」