それでも花音にすがりつきたいのは、親友だからなのか、復讐日記を持っているからなのか、自分でもわからなくなってくる。


ただひたすら気分が悪くて、冷や汗が流れている。


「彩愛、そろそろ時間じゃない?」


「え?」


花音にそう聞き返した時だった。


あたしの足が、勝手に動き出したのだ。


「なんで!? あたし、復讐日記を書いてないのに!」


「これね、時間指定もできるみたいなんだよね」


後ろから花音のそんな声も聞こえて来た。