その夢は最低だった。


冷たい部屋の中、白い服を着た女性が1人立っている。


何もない部屋の中に響き渡る赤ん坊の泣き声。


女性の足元には次々と真っ赤な血が流れおちて行き、女性の股の間からゴトリと音を立て、赤ん坊が落下した。


赤ん坊は固い床に頭を打ち付け、泣き声は完全に途絶える。


潰れた赤ん坊を見おろす女性の顔は……あたしだ。


「最低」


あたしはそう呟いて目を覚ました。


体中汗まみれた。