復讐日記

ゴンが一度こちらへ視線を向けた。


小さい子犬のように鼻を鳴らす。


だけどあたしは手を差し伸べる事はしなかった。


ジッと、無言のままゴンを見つめる。


やがてゴンは諦めたように用水とへと向き直り、自分からその中へ身を投げ出したのだった。