復讐日記

「そっか。君って見える人なんだ」


男子生徒の意味不明な言葉にあたしは眉を寄せた。


「意味がわかんない」


「ここに棒立ちになってるからもしかしてって思って声をかけたんだ」


そういう男子生徒はどこか嬉しそうな顔をしている。


「ねぇ、本当に意味がわからないんだけど?」


「ここの雑貨屋は見える人にしか見えないんだよ」


「はぁ?」


あたしは空地へと視線をうつした。


その瞬間、息を飲んだ。