復讐日記

その顔を見た瞬間、思い出した。


こいつだ。


間違いない。


小学校の頃あたしをイジメていた吉田だ。


随分と大人っぽくなっているが、今しっかりと思い出す事ができた。


あたしと吉田の距離はどんどん縮まって行く。


蛇の死骸に近づくにつれて、内臓がはみ出ているのがわかった。


吉田はまだ蛇の死骸には気が付いていない。


あたしの足が、蛇の手前で自然と止まった。


吉田がどんどん近づいてくる。


人の気配に気が付いたからか、スマホから顔を上げた。


あたしと視線がぶつかり、驚いたような表情を浮かべている。