絶対彼氏

頬の表面が傷つき、中の配線が見えている。


「もっと上手に走れよ。歩き方も変」


雄大が洋二を見おろしてそう言った。


洋二は笑顔で頷き、再び走り出した。


しかしその走り方に変化はない。


自分で修正することができないからだ。


「全然ダメだね。あんなんじゃカッコ悪い」


成美がぎこちなく走っている洋二を見てそう言った。