絶対彼氏

驚いた雄大が歓声を上げた。


あたしも同じ気持ちだった。


あれだけ違った洋二の声が、本人と何も変わらないまで補正されているのだ。


「今の技術って本当にすごいね!」


成美も感心して手を叩いている。


「よ、洋二。段ボールから出て」


そう言うと、洋二は頷き段ボールから出て来た。


見た目も声も洋二そのままだ。


「どうしたの、カレン?」


あたしがあまりにも驚いた顔をしていたからか、洋二は首を傾げてそう聞いて来た。