そう聞くと勇は困ったように眉を下げた。


「嫌だった?」


「ううん。ただ、ちょっとビックリしただけ」


「ごめんね。変な男たちがユナちゃんを見てる気がして……」


そう言われて気が付いた。


そう言えばいろんな人たちがあたしを見ている。


その中にはとても安全とは言えなさそうな人も混ざっていた。


「そっか。ありがとう勇君」


「ううん。とりあえず早くお店に入ろうか」


「うん」


あたしは胸の高鳴りを覚えながら、頷いたのだった。