顔が焼けるように熱くて、痒みなんて一瞬にして吹き飛んだ。


ユナのフェイスの裏側にはあたしの皮膚がこびりついていて、血がしたたり落ちて行く。


「とれ……た……」


そう呟いた唇がヒリヒリと痛んだ。


少し動かすだけで顔中が痛い。


鏡を見ると、真っ赤な顔がそこにあった。


顔中から薄皮が剝がれ、カサブタがあった部分は大きくえぐれてしまっている。


まるで化け物だ。


剥がれ落ちた皮膚の下からはウミと血が混ざりあって流れ出て来る。


「キャアアアアアアア!」


あたしは悲鳴を上げ、恐怖と痛みで意識を手放したのだった。