あたしは両手でフェイスの端を掴んだ。 大きく息を吸い込む。 付けることができたんだから、外すことだってできるハズだ。 「大丈夫。大丈夫だから」 あたしは自分自身にそう言い聞かせ、勢いよくフェイスを引きはがしたのだった。