梓は不機嫌そうに眉を寄せてそう言って来た。


「もともと葉月ちゃんと友達なんです」


あたしはできるだけ笑顔でそう返事をした。


梓に諦めさせるために、感情的になっちゃいけない。


「聞きました。正直、葉月とあなたが友達っていうのもよくわからないです」


そう言って梓は水をひと口飲んだ。


「どうしてですか?」


「あなたと葉月じゃタイプが違いすぎますよね? どうやったら仲良くなれるのかわからない」


そう言い、梓はクスッと笑った。


そのほほ笑みに一瞬あたしの胸が痛んだ。


葉月の事を見下しているように見えた。