夜が朝にを染まるまで


―ドンッ―

「いたっ」

誰かにぶつかりあわてて顔をあげるとそこには朝の男がいた

「あっぶね!急に飛び出してくんなよ!」
「はぁ?ぶつかってきたのはそっちじゃん!」
「は?てかおまえにかまってるひまなんてねぇんだよ!」

どこか慌てた様子で後ろをチラチラ振り返っている

「ちょっと!暁斗!歌鈴とこの子!どっちと付き合うの!」
「そうよ!私でしょ?暁斗!」

どうやら女の子と揉めてるみたい。

「だ、だから、俺は特定のやつとは付き合わねぇの!いい加減にしろよ!」

あら、戸惑ってる?面白い……あれ?誰か来た

「暁斗、またなにかしたの?」
「ゆ、幸斗!聞いてくれよ!こいつら俺と付き合うのは私だって言い張るんだよ、何とかしてくれ、うざい……」

あ、この人とあの子、うちの学校じゃ首席と次席争いの常習犯の神宮司歌鈴ちゃんと望月幸斗くんだ、へぇこの人と友達なんだ。

「暁斗?女の子にうざいとか言っちゃだめだよ?それにぶつかったのは暁斗なんだからちゃんと謝んないと、」

望月くんは私の方を見て申し焼けなさそうに

「うちの暁斗がごめんね、朝もぶつかったみたいで、暁斗が悪いのに怒らせちゃったみたいだね、僕から言って聞かせるか、葉月ちゃんはお友だちとお昼行っておいで?」
「え、あ、いや、望月くんは悪くないし、てかわたしの名前なんで知ってるの?」

なぜかわたしのなまえを知っている望月くんを不思議に思って見つめると

「ん?ああ、いつもテストの順位3位でしょ?それでどんな子か気になってたらいつもいるお友だちが名前呼んでたからさ」

そう言って望月くんはウィンクした