「どーやったらこんな季節にインフルなんてかかんのーー」
それは私も謎。
まだ春だし、誰もかかってる人なんていないしね。
「あ、いいこと思いついちゃったんだけど」
雪村くんはニコニコしてる。
なんだかとても楽しそう。
何を思いついたんだろう。
でも何だか嫌な予感がするのは...気のせい?
「小雪ちゃんちょっと座って」
雪村くんは自分の席を指差す。
は、はぁ。
窓側に椅子の背もたれがくっつき教室側を向いた雪村くんのイスに私は言われたとおり座る。
「マスク、ずらして」
マスク?
何するの?あ、もしかしてマスク貸せってこと?
「僕にもその菌、ちょーだい」
「え?」
唇に暖かな感触。
え?サラサラの髪越しに夏海ちゃんと目が合う。
夏海ちゃんの目はまんまるになってて。

