私が声をかけるも男子生徒は止まることなく校舎のほうへと歩いて行った。


行っちゃった…


『〝ハルカ〟さん!!』


あの人…私のことをもしかしてはる姉と…


やっぱり、ここに来れば2人のことがわかるかもしれない…


ジャラ…


私は首にぶら下げていたペンダントを開けた。
そこには私と2人の男女が写っていた。


『真琴、おはよう!』


『おい、朝ごはんはちゃんと食べろよ』


待っててね2人とも…私が必ず…


「2人の敵(かたき)を取るから…」


ー…


私は昇降口に行き、自分のクラスを探していた。


えっと、私のクラスは…1年4組か…


私は自分のクラスを確認し校舎の中へ入って行った。


…ここで2人は過ごしたんだ…


「おーい、新入生はまず自分のクラスへ移動しろー…」


昇降口の周りでは先生がそう呼びかけていた。