キィ…バタンー…


私は扉に鍵をかけ、高校へ向かった。


20分後―…


高校に近づくにつれ、私と同じ制服を着ている生徒たちが増えてきた。


「ハルト!!」


え…


ッバ!!


振り返ると、そこには2人組の男子生徒がいた。


「…クス…ばかみたい…」


もう…いるはずないのに…


「〝ハルカ〟さん!!」


ッガ!!


えー…


私は突然誰かに腕を掴まれた。


「えっ…ちょっ…」


そこには黒髪の男子生徒がいた。


今、この人…私のこと…


「ッハ…悪い…人違いだ…」


男子生徒はそういい私から手を放した。


「悪かった…」


「あ…」


男子生徒はそういい校舎のほうへと歩いて行った。


「ちょ…ちょっと待って!」