俺様総長に愛されたお姫サマ!?

ガッ!!


「お前…」


「え…」


俺はすぐ横を通り過ぎた女子生徒の腕を掴んだ。


「いっ…なっ…なにすっ…」


この声…顔…


『真琴!落ち着けっ!』


『いや!離してっ…2人を連れて行かないでっ…お願いっ…』


『真琴っ…』


『はる姉っ…はる兄っ…うっ…あ…いやぁぁぁぁぁぁぁ!!』


やっぱり〝1年前〟の…


「…お前…」


「な…なんですか!」


「…」


ッス…


俺は女子生徒から手を放し階段を登り続けた。


「か…戒、やっぱり今の子…」


「間違いねぇ…」


「「…」」


「…あいつは…ハルトとハルカの妹だ…」