先輩の家に行く前に軽く飯を食って、芹奈先輩の家へ行く。
見上げる空は太陽が照りつくし、久々の青空に清々しく思う。
最近ほぼ毎日、昼と夜が逆になってた所為で昼間の空気すら吸う事がなかった。
「おー、プリン元気か?」
玄関に入った瞬間、駆け寄って来たプリンにワシャワシャと触る。
「ただいま、プリン」
芹奈先輩がそう言うとプリンは嬉しそうに尻尾を振った。
そしてプリン抱えて、2階へと上がる。
「思ったより何もねーじゃん」
芹奈先輩の部屋に入ると、想像してたよりも何も物がない。
もの凄く整理されて、スッキリしている。
「うん。麻友と萌にも良く言われる。なんかゴチャゴチャするの嫌いで」
「なんか先輩らしいけど」
「ねぇ、あたしちょっとシャワー浴びたいからプリントやっててね」
「あー…うん」
芹奈先輩が出て行った後、そんなのやる訳がなく、俺はプリント戯れていた。
コイツが自棄に羨ましく感じる。
毎日、先輩と一緒にいやがってと言うプリンに対しての嫉妬。
それから芹奈先輩が戻ってくるまでプリントひたすら戯れていた。



