やばい!あのことが頭から離れない!!

ていうか、キスしてくる奴がいるか!?

「全部あいつのせいだ・・・!!」

「誰のせいだって?」

「きゃぁ!!びっくりした!いきなり耳元に声かける奴がいるか!?」

これはやばい!一瞬の隙の許されない感じだ。

「っていかさ、前から思ってたんだけど・・・。」

な・・・何よ、突然かしこまって・・・。

「お前、警戒心無さすぎ!お前も一応女なんだから、おまけにお前危なっかしい!」

「別に!あんたに心配される筋合いなんてないんだけど!」

少し、きつく言い過ぎたかな?

私は、ゆっくりとあいつの目を見るとどこか寂しそうな顔をしていた。

そして、背を向けどこかに行こうとした瞬間私は彼の服の裾を引っ張った。

え・・・?

私何やってるの?

ていうか、これって私甘えてるみたいじゃ・・・!

私は、裾を放そうとした時もう遅かった。

彼は、その手を掴み顔を近づけた。

「俺な・・・。お前のことがずっと好きだったんだよ。だから、優しく接しようと最初は考えてた。

けど、体が言うこと聞かなくて気づいたらいつもお前をからかってた。本当にごめんな。面倒くさい

って思っただろ?」

「うん。思った。」

私は即答で答えた。

「でも、そういうところも不器用で可愛いと思うよ!」

そっか・・・。

私の事そんな風に思ってたのか、そしてあの時の顔が熱くなったのもきっと・・・。

君に恋をしてしまったから・・・?

「そんなことよりも!返事聞かせろよ!」

「え・・・?返事?」

「俺と付き合ってくれますか?」

私は、再び顔が赤くなった。

「え・・・!嘘・・・!絶対嘘だ!」

「何だよ突然!嘘なんてつくわけないだろう!」

「だって、こんな都合のいいこと絶対夢だと思う!」

「じゃあ、これでどうだ!」

チュッ

「え・・・?」

「これで夢じゃないだろう?」

これは、本当に夢じゃない?

だって、こいつは私の嫌いな人なのにいつから私は好きになって・・・。

「わ・・・。私も好きだよ・・・。だから、一生大切にしてくれないと困る・・・っ

て聞いてる。」

あいつは、しゃがみこんでいた。

「だ・・・大丈夫?」

「お前・・・。俺の心臓止める気か!」

こうして、私の初恋は少し変わった形で実ったけど、でも・・・。

これも、立派な初恋だよね?