この学園に入学してから一年が経ち、私も高校2年生。

友達もいるし、何とか快適に学園生活をおくっている。

何とかね・・・。

あいつさえいなければ・・・。

「よう!お前も今来たところか?一緒に学校まで行こうぜ!」

「お断りします!」

私は、きっぱり断り彼の横を横切ろうとした。

けど、そう簡単には通してくれなかった。

「もう!早くしないと学校に遅刻する!」

「まぁまぁ!そう慌てなさんな!俺には近道があるから大丈夫!」

「あっ。そう。じゃあ、そこから行ったら?私はいつも通りに行くから!」

そう言い、再び横切ろうとするといきなり手を掴まれた。

「いい加減にして!怒るよー・・・。!?」

彼は、真剣な眼差しで私の方を見ていた。

「-っ!!そんなジロジロ見ないでよ!そんなことしたって一緒には行かないからね!」

「いや。なんか可愛いから見てるだけ!」

その軽い気持ちで褒めてくるのが私は嫌いだった。

「あのさ!何なのか知らないけど、私はあんたの事別に好きじゃなー・・・。チュッ。」

!?!?

え・・・?

今、キスされた!?

「お前も一応、女なんだな。そんな顔するなんて!やっぱ、離れてやんね!」

「な・・・!?少しは反省しろーーーー!!」

こんなの、全然嬉しくない!!

そのはずなのに、なんで顔が熱いの!?