待てよ。 こんな時、なんて答えたらいいんだ? 素直に『綺麗だ』って──。 だあぁぁぁっ! ダメだダメだ、キモすぎる。 んなキャラじゃねーだろ俺!! くっそ……わかんねえ。 全然わかんねぇよ。 や、でも早く答えねぇと変だよな? えーと、その──。 「そうだ! アイツに見せたら良いんじゃねーか」 パニック状態の中、それは口をついて飛び出した。