アイリスの願い




「今年も見ような」


「今年のクリスマスは金曜日じゃないよ」



私がそう言うとお父さんは少し困ったように笑った。そこで気がついた。


今の返しは可愛くなかったなと。



「……そうだな。ナツミももう高校3年生だもんな。クリスマスは忙しいよな」


「い、忙しくない!」



私が大きな声でそう言うとお父さんは驚いた顔で「ナツミ?」と言った。私はお父さんを見上げる。



「今年のクリスマスも歌いたいから私はここに来る!だからお父さん一緒に帰ろ!」



そう言うとお父さんは笑って「分かった」と言ってくれた。


そして私達は家に向かって歩き出した。


すると、悲鳴が聞こえた。