鞄の中から教科書やらノートやらが飛び出し、道に散乱した。私はそんな事どうでもよかった。

あの、好きだった彼はもういなくなった。記憶喪失という名の殺人方法で。


涙が止まらなかった。好きだった彼はもういないんだ。嫌だ。

泣いて、泣いて、泣いて泣いた。
自然と溢れ出す涙は止まらなかった。


止まらぬ涙を拭き取り、誓った。
もう、彼から離れたくない、と。

そして私は…。



私はあることを決心した。