―ピピピピピピピピ

ーガシャン

「もう朝か…。」

何か夢を見ていた気がする。思い出せないけど。

「ちーさーとー!」

思い出すひまもなく、幼なじみの遙(はるか)が入ってきた。

「うるさいー!起きた!起きたから!」

布団を引き剥がしてくる遙。

高校生になると、男女の力の差はすごくてあっという間に布団がとられる。

こんな風にギャーギャー言いながら登校する。

これが私の日常だった。

しかし今日は、非日常的な体験をすることになった。