目が覚めたら、見慣れた部屋にいて。


自分の部屋の芳香剤の匂いがする。


なんでここにいるの。


「水……。」



考えるよりもさきに喉が渇いて、立ち上がった瞬間。


「きゃっ………!」



足に力が入らなくて、座り込んでしまった。


「バカだなぁ…」
フッと笑おうとしたとき、気づいた。




笑えない。