家に上がって、リビングを見た知愛は驚いていた。 「何があったか聞かないよ。」 『…』 「辛かったね…」 そう言って、俺をぎゅっと抱きしめる知愛。 知愛も1人だからわかるのかもしれない… 床には散らかるガラス片… 寝室は開けっ放しで、ベットシーツが乱れてたり… キッチンは洗い物が溜まってて… 普通の親が良かったと、何度思っただろう。 家事を全くしない母親にイライラした。