お前の唇、奪っていい?


「じゃあ舞ちゃん、目線だけこっち頂戴!」


「はい」




メイクを松本さんに直してもらったあと、私たちは撮影を再開した




さっきの祐誠の言葉を聞いて、ちょっと安心した




祐誠とは幼馴染だけど、私はずっと思ってた事がある

祐誠はモデルなのに、私はなんて凡人なんだろう、って

そんな私が、幼馴染でいいのかなぁって




だけど安心した、祐誠は昔からなんにも変わってない




自分が一番かっこよくて、自信があって...




それで、いつだって私を勇気づけてくれる




「ねぇ、祐誠」


「ん」


「好きだよ、祐誠のこと」


「...!?」


「だって私は、あんたのファン一号なんだから」


「あ、あぁ...そうかよ」




だからね祐誠




これからも、私を元気付けてよね?




「舞ちゃん、君.....」