今すぐ好きを。

ああ、悠ちゃん……。


「悠ちゃん♪」

「ちっ、千尋…!?」


私は悠ちゃんの手を盗んだ。

いわゆる、恋人繋ぎってやつだ。


「間違えた。悠ちゃんは、友達よりも大切な人だよ?」

「恋人?」

「親友♪」

「そっか、うん、そうだね。ありがと!」


私は笑った。

よかった、悠ちゃんの曇った顔、晴れた。

「千尋〜!大好きっ♡」


やっぱり可愛い、悠ちゃんの笑顔。

私は、その笑顔がすごい好きなんだよ。


「私も♡」

顔を向かい合わせて、笑い合った。