今すぐ好きを。

「今日はありがとう。テスト、頑張ろうね」

「うん」

泣くような笑うような、中途半端な顔で、三橋君は手を振った。


「またね!ちーちゃん!」

そして、更に大きく手を振った。

「う、うん、またね…」

私は小さく手を振った。


「ね、千尋?」

「どうしたの?」


2人きりになって、悠ちゃんが口を開いた。


「千尋はさ、三橋とか凪のこと、どう思ってるの?」

おお、これはまた突然な……。

でも、今日でそれは、改めて実感した。