「なぁ、聞いてんの?」

「え、あ〜ごめん」


たくっ、と翔(しょう)ちゃんは言った。


翔ちゃんこと、凪翔悟(なぎしょうご)は、俺の面倒をいつも見てくれる、とっても優しい奴。

背が高くて顔もよくて運動も出来る。

まるで本の中から飛び出てきたみたいな完璧イケメン!


まあ、それは置いといて。


「はぁ〜……」

聞いて欲しいの?と解りきったことを聞く。


「何かあったか」


実は……と、俺は声を漏らした。


「どうやってちーちゃんとライン交換すればいいのかな?女の子にって、どう聞けばいいの?」