彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)




「拾ってもらった身だからな。」

「俺、すべてを捨てて飛び付いちゃった系♪」

「親子でお願いして、お側においてもらいましたから〜みんな幸せだよね?」

「「おう!」」

「うるせぇよ−!!」



〔★嫌みは通じなかった★〕



「あかんわ!カンナはん!2人、押し掛け系やった!そうなると呼び名は−!」

「もういいわ!始めるぞオラ!全員ペン持て!書ける体勢とれっ!」



長引く前に先手を打つ。

それで6人はかまえた。



「30分以内に、テメーらが好きな総長について書けっ!たくさん書いた方の勝ちだ!いいな!?」

「おう!任せろカンナ!

「瑞希先輩のためにも俺らが勝つ!」

「ああ、負けらんねぇな。」

「残念。最後に勝つのは俺らとリンリン♪」

「凛さんに勝利を!」

「返り討ちにしゃうもんね〜!」

「それじゃあ、よーい・・・スター!」

「ド−−−ン!!やで♪」

「って、オーイ!?」

「「「「「おおおおお−−−!!!」」」」」」



あたしのツッコミと、馬鹿6人の声が重なる。



「かけ声あわせろよ!?普通は『スタート!』だろう!?」

「うははは!運動会やと『よーい、ドーン』やん!?」

「これのどこが運動会だ!?」



もめるあたしらをよそに、一心不乱に奴らは書き進めていく。