気がついたら俺は、自分の家のベットで
寝ていた

『はぁ、夢か・・・痛った!』

自分の右腕を良く見ると、それは、夢の中で
死神の手に捕まれた跡だった

『な、何だこれ!』

俺は当然驚いた、こんなこと誰も信じないと
思うが、確かに俺は自分の二つの目で見た

『クソ、水でこすっても駄目か』

その時だった、さっきまで見ていたものが夢
ではなく、現実だということに気がついたの


『自分で望んだ事だろう?』

その声の正体は、黒いフードの奥で笑ってい
た死神だった

『何なんだよお前!!』

俺は死神何てものは嫌いだった、何故なら俺
の両親は俺が幼い頃、父は交通事故で、母は
病気でこの世から去った、だが、俺は見えて
いた、死神が、父と母の魂を切り裂いたのを

『ワシが誰かと訪ねたな、良かろう
答えてやる、ワシの名はニック、人の
生と死を決める審判なり』

冗談じゃない、昔俺の前で両親を殺した死神
が、今は俺の中にいるなんて、絶対に嫌だ