ぶっ壊れるほど愛してる



その後、あたしがそそくさと帰った所を追いかけようとしたら元カノが更に泣き出しとりあえずご近所の迷惑になると思い泣き止んだら帰そうと思って取り繕っていたみたい。


貝塚くんの中で浮気とは思ってないから、あたしがどんな思いで過ごしてたかとか知らなくて。

あたしに会ったら話そうくらいにしか思ってなかったらしく。


その後、営業課お得意の出張など重なり忙しくてあたしに会えず。


忙しさが落ち着き話そうと思ったら、あたしと白百合蓮の噂を聞いたらしい。


「てか、その忙しい間にも華に連絡の一本くらい出来るわよね?」
ナオは眉間にシワを寄せる。


「いや、流石に華から連絡来なさすぎて怒ってるのかと思って、こうゆう時は直接話した方がいいと思ってさ。
俺ら喧嘩とかしたことなくて華が怒ってるのとか見たことなかったから正直どうしていいか分からなかった」
貝塚くんは困った様に笑う。



いや、怒ってたと言うか終わってたと思ってましたけど…。


「まあでも俺がぐだぐたあと伸ばしにしてたから、白百合先輩のところ行っちゃったんだもんな」
情けないね俺と貝塚くんは笑ってた。



「いや、ほんとなんかありふれた話し過ぎて面白みもなんもないわ」
ナオはその話に興味がなくなったのか、残った酒を飲み、帰るわよ。
と席を立った。