最初こそシーンとしていてなんとなく気まづい雰囲気が流れてたが、
2時間ほど酒を飲みだしたらみんなほろ酔いになって黙って飲むって言ってた貝塚くんも上機嫌に話して盛り上がってた。
「てか私貝塚くんとこうして話すのほぼ初めてだけどこんな面白い人だと思わなかった〜」
ほろ酔いのナオは貝塚くんを誉める。
ナオに貝塚くんのこと紹介したことはあったが、貝塚くんと会話するのは初めてらしい。
「俺も俺も。佐藤さんこんなに話しやすい人だと思わなかったよ」
貝塚くんもナオを誉める。
「けど、華のこと振ったのは許せないな私」
いきなり眉間にシワを寄せ凄むナオ。
そ、その話題は辞めてもらえませんかナオさん…。
「え?振った?俺が?」
目を開く貝塚くん。
「何すっとぼけてんのよ。華から聞いたわよ?」
しばらく沈黙が続き…。
「あぁ、だからか」
人の良さそうな笑みを浮かべ貝塚くんは呟いた。
